OPeLiNKオペリンク
手術プロセスの
「視える化」を可能にする
術中情報融合プラットフォーム
AboutOPeLiNKについて
医療機器のデータを時間同期して記録・表示・配信することを
可能にした手術室の情報融合プラットフォームOPeLiNKは手術室で使用されている通信規格の異なる様々な既存の医療機器のデータを時間同期して記録・自由な表現方法で提示・リアルタイムに配信することを可能にした手術室の情報融合プラットフォームです。2014年からAMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)史上最大規模のプロジェクト「未来医療を実現する先端医療機器・システム研究開発/安全性と日本医療効率の向上を両立するスマート治療室の開発」で行われた次世代治療室SCOT(Smart Cyber Operating Theater)開発のkey productとしてOPeLiNKは開発され、2020年より販売を開始しました。
様々な手術室内の機器(治療機器、診断画像装置、手術室設備、医療情報システムなど)の情報を一元管理し、機器の連携を可能にすることで、統合的に状況を把握しながら手術を遂行することが可能となります。手術室外の熟練医師と情報共有することで、治療の効率性や安全性の向上も期待できます。また、従前では保存されずにいた機器情報を時間同期して保存する仕組みを搭載しており、手術の改善や解析に活用することも可能です。
スタンドアロンだった手術機器を一元化して管理
ORiNについて
OPeLiNK のコア技術である ORiN(Open Resource interface for the Network) は、工場内の様々な各種装置に対して統一的なアクセス手段と表現方法を提供する通信インターフェースです。1999年より開発が進められ、2011年には仕様の一部を ISO 20242-4 として規定されました。現在、ORiN協議会が普及、維持、発展を目的とした活動を実施しています。
FeatureOPeLiNKの特長
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01既存手術機器をそのまま
デジタル化し情報を一元管理デンソーで培ったFactory Automation技術を応用して手術室内の規格の異なる医療機器に手を加えることなくネットワーク化し、あらゆる術中情報を一元管理します。独立していた機器を連携させることで手術室全体の一体運用を目指します。
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02リアルタイムに情報に
同時アクセスし遠隔支援を実現手術室にいるスタッフに情報を見せるだけではなく、一元管理されたデータベースにアクセスすることで、離れた医局や外部から、それぞれの場所ごとに気になる情報に入れ替えてリアルタイムに表示することができます。
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03情報を自由な表現方法で
提示し使える情報に再編表示一元管理された文字や数値情報など生データを、機器そのものでは表示されないトレンドグラフ表示や、位置情報に他の機器情報を融合して表示などにより、術中の状況を把握しやすくなり、執刀医が手術戦略を決定する際の支援に繋がります。
SceneOPeLiNKの活用シーン
インタラクティブな連携
術後に超効率的に振り返り
SCOTスマート治療室 SCOT
スマート治療室(SCOT)
治療効果向上とリスク低減を両立するため、治療空間自体が一体のシステムとなるスマート治療室「SCOT®」をAMEDプロジェクト(未来医療を実現する医療機器・システム開発事業「安全性と医療効率の向上を両立するスマート治療室の開発」)の支援のもと、東京女子医科大学を中心に5大学11企業の連携により開発し、2018年7月からOPeLiNKを活用した臨床研究を開始しました。手術の内容が映像で記録されるほか、手術をナビゲーションするしくみや高精度な手術に必要な情報や画像の提供、手術中でもMRIを撮影して患部の確認を適宜行うなど、効率的で正確な手術が可能になります。病院医療用画像管理システムとの連携を行うことで、手術中に専門医や手術室外医師と遠隔地からのコミュニケーションが可能。遠隔地にも手術中の映像や必要な情報がリアルタイムに表示されるため、外科医に指示や情報提供をその場で行うことができます。
※SCOT®は東京女子医科大学の商標です。 ※写真は東京女子医科大学より提供。
導入のメリット
導入病院
・ 東京女子医科大学病院
・ 信州大学医学部附属病院
・ 広島大学病院
・ 大阪市立大学医学部附属病院
・ 聖マリアンナ医科大学病院
・ 富山大学附属病院
・ 相模原協同病院